« 今度は買うための下調べなんだ!・・・プジョー206 試乗記 (上) | トップページ | 今度は納涼祭だ!! »

2010/05/31

今度は買うための下調べなんだ!・・・プジョー206 試乗記 (下)

2067

今回回ったのは、若狭舞鶴のあたり。鯖街道から国道27号、舞鶴から大江あたりの山道を経て宮津、峰山。間人の道の駅で車中泊したあと、丹後半島一周、舞鶴半島、最後に北陸道を通って帰る、というルートでした。

おそらく日中走ればとても楽しいであろう丹後半島は、未明での通過。なんでそんなもったいないことをしたんだ?と聞かれそうですが、ここはいずれ自転車で走りたいので、その時のためにこの絶景はとっておきたいなあ、と思ったのです。でも、クルマで走ってみたら、経ケ岬から東側のルートは相当のらりくらりなので、私の軟弱な足腰ではなんだか無理そうな気もしてきました。丹後半島は風がすごいし、一日中晴れると言うことがないそうなので、その意味でも、相当な健脚者じゃないとキツそうです。

★★★★★★★★★★

2069

さて、走り出してすぐ、クルマ返して、ゴルフに乗り換えようなんて思ってしまったわけで。

確かに、ハンドルもペダルも私のゴルフほどではありませんが重めで、その点は私好みなんですが、それ以外は、日本のコンパクトカーに乗っているのと、なんら印象が変わらない。サスペンションはブッシュ類が安いのかヘタっているのか、路面の突き上げはコツコツ拾うし、307SWに乗ったときに味わった、あの「空とぶじゅーたん」に乗っているかのような感動は一切なし。これは6万キロ近く走っていて古びてきたせいなのか、307より車格も低く、開発も1世代前のせいなのか、おそらくその両方なのでしょうが、がっかりしたことには変わりありません。

最初は、遠出するのをやめちゃおうかとも思ったのですが、せっかくなんで、予定通りの行程をたどることにしました。

舞鶴までは、高速も使わず、これといったハードな山道もなく、ただただ田舎道をのんびりいくだけだったのですが、長時間乗っていて、さしたる印象もありません。でも、逆に、大きな不満もなくなりました。腰が痛くなるんじゃないかと心配だったシートも、別に気にならないし、ゴルフほどではないけど、アクセルペダルの踏み込み感があって、一定速度を維持するのにもそんなに苦労しない。唯一、30km/h程度でノロノロ運転しているときにATが変速しようかどうしようか迷っている感じがするのが気になるぐらいです。

エンジンは吹け上がりが軽いのと、低回転からトルクが存分にあるせいか、たいした加速性能もないのに「加速感」があります。この辺は演出上手なんでしょう。「演出」と言っても、アクセルペダルに小細工を加えるような安っぽい演出ではないので、嫌味な感じは一切ありません。一方、アクセルを戻したときの、エンジン回転の落ち込みも速いんで、そのときはトルク変動がモロに伝わってきます。こういうエンジンですので、やっぱり「クラッチ」は必須です。とことんATと相性の悪いエンジンだ。

2068

そんな206ですが、山道に入ると、印象が一変しました。307の時にも感じた「ダンパーの気持ちよい粘り」は、206にもあって、また、限界付近でのリアの滑り出し方とかも、すごく自然。タイヤはブリヂストンの一番安い銘柄で、しかも五分山程度でしたが、グリップがなくなることを心配するような場面は一度もありませんでした。エンジンパワーが限られているので、絶対速度はたいしたことはありませんしね。

そして、ハンドリング・・・!!

スポーツ仕様でないからか、ハンドルもことさらクイックな訳ではありませんが、ゴルフのように「ダルで正確」ではなく、まさに「リニアで正確」という表現がぴったり来ます。シャシーの印象はよくわかりません。絶対的な剛性値はおそらくたいしたことないんでしょうが、1.4リットルエンジンですから、気になることもありません。腕の立つ方なら、このエンジンパワーでも、(法的な制約がなければ)おそらく相当なスピードで走ることができるのでしょう。

山道だと、ゴルフはそんなに楽しくない。ハンドルは安定志向だし、足回りも、別にダンパーの容量が少ないわけじゃないんだろうけど、直進からハンドルをグイって切る瞬間のダンパーの追従性がいまいち。もちろん切ってしまえば、ちゃんと粘ってくれるけど、動き始める一瞬の間が「グラッ」とする。206はそのあたりの追従性がまったく違う。表現しづらいけど、カーブの連続する山道を、まるで軽やかなダンス(この場合はジャズダンスじゃなくて、社交ダンスの雰囲気)のステップを踏むがごとくに、クルマを進めることができます。わがゴルフワゴンは・・・まあ馬の踊りみたいだな(笑)。

今回は平日の試乗なので、高速道路の移動は控えめでしたが、最後に北陸道を走った時、折りしもどしゃ降りの雨に見舞われたものの、・・・いや、雨だったからこそ、その高速の性能には一定の信頼感を得ることができました。確かに140km/hより上の速度域では、ゴルフの安定度にまったくかないませんけど(以上想像上でのお話)、日本だろうと世界(欧州除く)だろうと、そんなスピードで走るような所は公道上はないでしょうから、これで十分。少なくとも200万円クラスの日本車とは別世界の安定感です。

約700kmの試乗を終えての感想ですが、いやはや何も感じなかった。・・・悪い意味じゃないですよ。どこと言って不満を感じさせるようなところはなかった、と言う意味です。だからと言って、「運転している実感がない」というのではなく、積極的に運転させてくれますので、たとえばヴィッツに乗って感じる「不満のなさ」とは世界も思想も正反対だと言うことです(誤解受けそうですが、ヴィッツもいいクルマだと思ってますよ)。ドアのヒンジやボンネットのウラ側に見えた錆も、ボディの骨格に悪影響を及ぼしているようには見えなかったし、なんか巷での「フランス車はすぐボロくなる」という評判も、とても一面的なものに思えて仕方ないです。

最後に、これも悪評高いAT(オートマティックトランスミッション)の話。確かに、都市部のノロノロ運転のときに常用する30~50km/hの速度域では、時にギクシャクした動作を見せることもありますし、日本の交通パターンに合わない、という評価も良く聞きます。でも渋滞と言えば、パリだってひどいと聞くし、ドイツでも市街地はおおよそ50km/h制限ですので、ことさら日本だけがこの速度域を多用している訳じゃないんじゃないかなあ。

問題はATに対する考え方の違いだけのような気がします。要するに日本では「変速してるかどうかわかんない」ATが好きなだけで、だからこそCVTがこれほどまでに発展した。私には、あのダイレクト感のないフワフワなトランスミッションには、未だもって共感できた試しがないのですが、それが多くの日本人には好まれる。プジョーのATって、まさに「仕事してるぞ!ハイ今は3速、ここからは4速だ、ホレッ!」と言う感じで、クルマ全体に変速機の存在を知らしめる、陽気なATだと思うんだけどなあ。一応学習機能はついているみたいで、試乗の後半では、もう変速タイミングは全然気にならなくなったし、スポーツモードは使いやすいし、シフトゲートも適切だし、どうにかして自分たちの存在を消したがる日本の草食系AT諸君よりも、ずっと機械として可愛げ気があって、清々しく魅力的に思います。

20610

さて結論です。実は「これなら買い換えてもいいかも?」と思っています。ゴルフワゴンほどの圧倒的なシャシー性能の高さがないのは百も承知です。でも、何も、ドイツ車至上主義に凝り固まってもしょうがないしね。今まで「美人女教師」と付き合ってきたから、もう次に「オバカアイドル」とは付き合えない、なんてことはないでしょ!?それと同じことです。モデルにはあんまりこだわりません。206でも307でも乗り味には共通する部分が多いこともわかったので、あとは「カッコ」と機材の積載能力、それに「いいタマ」にめぐり合う事だけだと思います。

おまけ・・・今回の走行距離700.2km 燃費14.8km/l(満タン法)

|

« 今度は買うための下調べなんだ!・・・プジョー206 試乗記 (上) | トップページ | 今度は納涼祭だ!! »

モノ」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/220206/48187076

この記事へのトラックバック一覧です: 今度は買うための下調べなんだ!・・・プジョー206 試乗記 (下):

» リニア 直線ルート 山梨県知事 [ニュース記事を運ぶジェイムズ鉄道]
リニア中央新幹線の建設計画で、山梨県の横内正明知事が4日、国土交通省の交通政策審議会鉄道部会で「南アルプス直下を貫通する直線ルートが一番望ましい」と初めて明言することが分かりました。山梨県は、南アルプスを北に迂回する2ルートの場合、以下の分析しています。〈1〉甲府盆地の市街地を縦断するため用地買収が難しく、騒音や振動など環境面で問題〈2〉在来線と並行するため、特急あずさ号などの本数が減り、利便性が... [続きを読む]

受信: 2010/06/04 11:20

« 今度は買うための下調べなんだ!・・・プジョー206 試乗記 (上) | トップページ | 今度は納涼祭だ!! »