« 5月10日 バードランド | トップページ | 祝ODO7万キロ突破記念! 新編・愛車自慢ブログ »

2009/06/04

出雲ちゃり(自転車)放浪記

Taisha_station

ニート時代が懐かしい今日この頃(笑)・・・ だって時間がたんまりあったもんなぁ。金なかったけど。

とにかく、まとまった休みが全く取れない。だけど、バックれたい。

幸い最近は、高速料金がかなり安上がりになっているので、時間がないけど遠くへ行きたい、という時は便利ですよね。

というわけで、たった1日の休日で2倍おいしい出雲自転車旅行2泊(全部車中泊)1日に行ってまいりました。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

5.31(日)は夕方まで仕事。家族で夕食を取った後、マッハで身支度をすませる。いつものゴルフワゴンの荷台に自転車乗せて、夜10時に自宅を抜け出した。もちろん、この時間に抜け出すのは、例の「休日は高速1,000円」のせいである。(実際の行程では大阪近郊を抜けるので2,000円)

高速のランプをそそくさと上がり、東名阪から出来立ての新名神、そして名神、中国道、米子道を経由し、蒜山のサービスエリアになだれ込んだのは午前2時を回るか回らないか、という頃。ここまで約400km、まったく休憩も取らずにやってきたが、疲れは特にない。まだまだ行けるのだけど、仮眠する場所を探すのが面倒なので、ここでとりあえず寝る。

朝5時に目が覚めると、もう陽は昇っていて、雲ひとつない快晴。このまま直行するのは惜しいので、インターを降り、大山の麓を半周してから、途中で二度寝して出雲に向かった。こういう観光道路のドライブは早朝に限る。昼間は行く手を観光バスやら土砂運搬のダンプやら何やらでふさがれて、快適なドライブには程遠い。もちろん大山は全容を見せており、月曜日の早朝だけあって、車なんぞ一台もおらず、ほとんど貸切状態だった。

二度寝で少し寝坊をしたので、出雲市駅前に着いたのは朝10時。ここからは車を置いて、自転車で出雲路を駆け巡る番だ。こんなところ、郊外へ出ればいくらでも青空駐車ができるのに、なんで金払って有料駐車場に止めるのか、自分でもよく分からない。

今回の旅は、前日に不意に思い立ったこともあり、行く先もコースも大慌てで決めたので、結構先が思いやられるのだが、とりあえずは、自転車専用道を使って平田まで行く。

Jitensha_do

さすがに日本海側だけあって、快晴ながら、風は猛烈に強い。平田までは追い風なんで、スピードの出ること出ること・・・。

今朝から、コンビニで買った菓子を除いて、全く食べてない。せっかく出雲へ来たので、今日は「そば」ばかり食おうと思って、まずは平田へ出た。平田は出雲市と合併する前は「平田市」を名乗っていたところなので、中心部へ出れば、なんぞか食糧にありつけん、と思っていたのだが、駅前は寂れていて、すぐに入れそうなのはコンビニぐらいしかない。

ここはあきらめて、コンビニで買ったパンをかじりつつ、自転車道に戻り、「一畑薬師」へ自転車を進めた。特にココに惹かれる、という理由もなかったのだけど、昔は「出雲大社」とセットで参拝が、出雲旅行のお決まりだったようなので、それに倣ったという所か。

Ichihata_yakushi_2

一畑薬師は、なかなかに山深いところにあるので、自転車だとそれなりにハードだ。へなちょこの足腰でやっとこさ着いたお薬師。「まずはそばだ!」と一軒目のお店に飛び込んだら「今日は食事やってない」というつれないお返事。二軒目のお店は、営業しているはずなのに、呼んでも店員が誰も出てこない。三軒目のお店でようやくそばを食すことができた。

一畑薬師は、後述する出雲大社に比べると、人気もまばらで、昼のそば屋も、客は私一人だった。お薬師での話は、機会があればまたするかもしれない。

ここからは、海辺へ降り、日本海岸を思う存分堪能するコース。

ここを走る島根県道23号は、主要地方道とは名ばかりの、細い一車線道の連続で、小さな漁村をつないで走る。そのたたずまいが、もう何とも言えない。小伊津という漁村は、崖上から見ると、日本海の荒波が直撃したら、そのまま海の藻屑と消え去るのではないか、というような場所に、身をすくめたように建っている。

Koidu

ちょっと脇へ入れば、海を堪能する道もある。

Shiodu

こういうところを自転車でゆっくり進むのは、実際結構怖い。今日は晴れて波も穏やかだからいいけど、普段は本当、心細いだろう。でも、自転車だから、車やバイクと違って風景はゆっくり流れるし、海の「におい」も存分にかげる。それだけでも「来てよかった。」って思える。残念ながら晴れてはいたものの、沖合は霞がかかっており、隠岐の島々は見ることができなかった。

言うまでもなく、このあたりの道はアップダウンが激しく、速度が出ないので、出雲大社に夕方に着けるか不安になる。あそこはおそらく5時には閉まるだろう。せっかくだから、もう一回そばぐらい食いたいし、体もだいぶくたびれてきた。予定では、頑張って日御碕まで足を伸ばそうと思っていたのだけど、私の軟弱な足腰では無理だろう。

途中の猫目という集落から出雲大社に抜ける細道を、道すがら偶然見つけたので、ここから大社へ抜ける。後から思うと、この道があって命拾いしたようなもので、この道がなければ、私は途中でぶっ倒れていたかもしれない。

といっても、この細道も、勾配こそ緩やかだが連続した登りで、足腰の弱った体には相当こたえた。私は何度も自転車を降り、くじけそうになりながら、なんとか走っていた。途中で迂回してきた県道23号と再び合流するが、こちらも一車線の寂しい道で、車もほとんど見かけない。

山を下りたと思しき頃、道の両側が、不意に騒がしくなり、右側に、会館のようなものが見える。

Taisha_1

なんだろうと思って自転車を降りて歩いて行くと、結構な人だかり。

Taisha_2

出雲大社だった。

あまりにも突然のことなので、ちょっと面喰った。ようするに「裏口」から入っただけのことなんだけど、なんだか自分だけのサプライズのようで、そんなに悪い気はしない。

そういえば、三重県の五ヶ所湾から、剣峠をドライブした時もこんな感じだった。いきなり視界が開けると、そこが伊勢神宮の内宮という・・・。

表から入ったわけではないので、何がどうなってるんだかさっぱりだけど、とりあえず訳の分からないままに本殿の方に行く。どうやら建て替え工事の途中らしい。これが目当てで来る人はがっかりだろうが、私はもう、今回の旅を存分に楽しんだ後なので、何とも思わない。

そばに宝物殿があり、まあ、話のネタにと入ってみた。入口にいきなり日本刀の「正宗」と「村正」が展示してあって、見入っていると、そばにいた学芸員が、いきなり天井を指さして「あの、天井の板は、本堂の天井に飾ってあるものと同じものなのです。ほら雲が書いてあって・・・」と説明しだした。他にもお客はいるのに、なぜ私に?とも思ったが、私と同じ齢ぐらいの学芸員は、他のお客はそっちのけで、私にあれこれ説明してくる。たぶん、私のような若い(他の客からみれば、の話ですよ)お客は珍しいのだろう。

学芸員はさらに、私をとあるCGの前に連れて行き、「これは想像上の絵ですが、昔は、本殿の高さは48メートルあり、それがこのような・・・」と、語り出した。細かい部分は忘れたが、建築学上、なかなか面白い話も聞け、さらには、「今は日本海側を裏日本ってみんな言いますけど、本当は日本海側こそが表日本だったのですよ。昔、文化の多くは中国や朝鮮から入ってきたのですから。」と、自分が日本海側の人間であることを誇らしそうに話していた。

私は礼を言って宝物殿を出て、境内を軽く一回りして、社の外にあるそば屋で、この日二度目のそばを食った。

この後出雲市までの道すがら「JR大社線廃線めぐりの旅」があるのだけど、マニアックな話になるので、別の機会ということで・・・。

出雲大社も閉まる前にぎりぎり見ることができたし、日が長い季節なので、出雲市駅に着いても、まだ日がある。自転車を積みこんだ後、私は車を一目散に走らせた。せっかくなんで、今日の自転車コースから外れた「日御碕」に立ち寄ろうと思ったのだ。

市内のノロノロ運転で「早くしないと日が沈んでしまうではないか!」と焦ったりもしたが、実際は大したことなく、灯台に着いた時には、まだ日没まで十数分残している、といった感じだった。

実は、ここへ来る前、ひょっとしたら時間が時間だけに、カップルばかりでいたたまれないんじゃないか、と勘ぐっていたのだけど、行けば観光客はまばらで、露店もすでに店を畳み、閑散としていた。沈みゆく陽を一人眺めて、何考えとんじゃい?というのは想像にお任せするとして、とりあえず、ここで撮った写真を最後にアップします。

Hinomisaki_1

Hinomisaki_2

日御碕への道、それと、日御碕より峠を越え、さっきの猫目まで行ってみたのだけど、その道のアップダウンは思った以上で、ここは車で本当によかった、と思った。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ここから、さらに松江に立ち寄り、出雲おろちループを深夜に通って、東城インターから中国道、という過激なコースをとったがため、帰路はさすがにくたびれていて、仮眠を取りつつ行きの倍以上時間をかけて帰ってきました。

でも、意外にこんな遠くでも日帰り(?)強行軍ができるものだと発見した私は、またいずれ、このスタイルで旅しよう、と固く心に誓ったのでした。

1日休みがあればできるしね!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

今回の移動距離

自転車>84.4km  自動車>1079km

|

« 5月10日 バードランド | トップページ | 祝ODO7万キロ突破記念! 新編・愛車自慢ブログ »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/220206/45227166

この記事へのトラックバック一覧です: 出雲ちゃり(自転車)放浪記:

« 5月10日 バードランド | トップページ | 祝ODO7万キロ突破記念! 新編・愛車自慢ブログ »